Q:他のヨーグルトとの違い?
A:クレモリス菌という乳酸球菌はカスピ海ヨーグルトだけで、日本で市販されているヨーグルトにはほとんど含まれていない。クレモリス菌が作り出す粘性物質には、抗腫瘍作用や免疫細胞を活性化させる作用があるそうです。この粘性物質は食物繊維と似て、便秘の改善にも効果的のようです。一般のヨーグルトは発酵温度が37℃〜40℃、カスピ海ヨーグルトは常温(20℃〜30℃)で常温の室内で簡単に作れます。
Q:乳児、幼児に食べさせてよいか?
A:乳児には食べさせない方がよいそうですが、幼児は乳製品アレルギーや乳糖不耐症がなければ大丈夫。
Q:妊婦は?
A:幼児と同じように乳製品アレルギーや乳糖不耐症がなければ大丈夫。妊婦はカルシウムが不足しがちなのでむしろ適していると思います。
Q:健康のために一日どのくらい食べればいいか?
A:1日150ml以上を一週間以上、朝晩食後に食べ続けることをお勧めします。
Q:食べ過ぎによる副作用は?
A:食品なのでない。極端な量をとらなければ問題はないと思います。食事療法を行っている人は、医師から指定されている範囲の摂取量にとどめた方がいいです。
Q:タネ菌を多くすると?
A:発酵時間が短くなり早くできる。粘り気は変わりません。むしろ養分となる牛乳の割合が少なくなるので菌に元気がなくなってしまうため注意が必要みたいです。なかなか粘り気がでない場合は、ゆるい状態でも発酵が終わって冷蔵庫で寝かせれば一日ほどで粘り気が出てきます。ゆるいからタネを増やしたり発酵時間を長くするのはやめた方がいいと思います。
Q:夏に気をつけること
A:37℃までは発酵するものの菌の形が変化し40℃になると増殖しなくなります。クーラーの効いた部屋や涼しい場所に置くとか夜寝る前に作って朝起きたら冷蔵庫に入れたり、タネを多くして発酵時間を短くして在宅中に発酵が終わるようにするなど、いろいろ工夫がいると思います。雑菌は35℃〜38℃で活発に増殖するようです。
Q:冬に気をつけることは
A:電気ポットや炊飯器の近くに置くと早く出来上がります。牛乳を30℃くらいに温めてからタネ菌を入れても早く出来ます。牛乳が冷めないようにタオルや新聞などで保温カバーをして温度を保つのもいいと思います。電子レンジで、タネと牛乳を混ぜるのは×!
Q:すぐに冷蔵庫に入れるべきか?
A:20℃〜30℃で活発に増えるけど、あくまで増えるというだけで保存には適していません。牛乳に比べ腐りにくいものの常温に放置すると雑菌が繁殖するおそれがあるので出来上がったらすぐ冷蔵庫に入れなるべく早く食べましょう。
Q:何日くらい日持ちするか?
A:冷蔵庫で保管すれば5日間は食べられます。使用した牛乳の賞味期限内に食べきることをおすすめします。タネ菌としてなら1ヶ月程度はOKです。冷凍庫で保管する場合は3ヶ月〜半年間の保存が可能で、密閉容器に入れて冷凍します。再びヨーグルトを作る場合はまず常温に放置して、自然解凍する。白く固まった部分と乳清(ヨーグルトの上澄み液)が分離するので、この乳清を種菌として使います。冷蔵庫で1ヶ月くらい保管した種菌で増やす場合や冷凍庫で保管した種菌を解凍して増やす場合は、どちらも生きた菌の数は減少しているので、まず牛乳を少なめにして増やす方がいいです。
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